ICTを利用した授業の開発と実践

当専攻は、平成27年度~平成29年度の「法科大学院公的支援見直し強化・加算プログラム」(文部科学省)に、「場所的・時間的障害を解消するための多様なICTを利用した授業の開発と実践」と題した取組を提案し、各年度ともに「特に優れた取組」に採択されました。更に令和元年度~令和5年度には、「ICTの積極的導入による場所的・時間的障害の解消」を上記加算プログラムとして提案し、実績評価「A」を獲得しました。

具体的には、働きながら法曹を目指す有職社会人に対しては、同時性と双方向・多方向性を確保したオンライン授業の提供をしております。

これにより、社会人が国内外の出張先からでもタブレット端末等によって授業を受講することが可能となります。

導入当初、一定の利用制限枠(利用回数や人数制限)を設け、また、利用をめぐるトラブルが生じないようルールを定めておりましたが、継続的安定的な利用が可能となったことにより、大部分の授業においてオンライン授業を実施し、学生のニーズに応えております。

また、オンライン授業は本学のみならず、他大学法科大学院との間で、単位互換協定に基づき、正課授業の送受信を行っています。これにより、本学独自の授業科目以外に他大学の特徴的な多様かつ優れた授業を提供しています。

オンライン授業は、オンディマンド方式(録画授業の視聴)、同時双方向オンライン方式、ハイブリッド方式(対面授業とオンライン方式の併用)により行われています。各自の都合に応じて授業に参加できると同時に、受講期間中、小テスト、中間レポート、オンライン上での質疑応答などの取り組みによって双方向性の確保も配慮されています。

 

ICT利用による授業風景