小林 正和さん

  • 東京大学工学部 1999年卒
  • 東京大学大学院新領域創成科学研究科 2001年修了
  • 特許庁特許審査官 2001年~2008年
  • 筑波大学法科大学院 2008年修了(1期生)
  • 2008年司法試験合格
  • 中村合同特許法律事務所にて、2010年より、弁護士として勤務

 私は、理科系出身で、卒業後は、特許庁で審査官として特許出願の審査業務に従事していました。現在は、弁護士3年目に入り、特許権侵害訴訟等の代理人等として日々頑張ると共に、本学のチューターとして、在学生の皆様の法律学習のお手伝いをしています。
 私は、特許庁時代に、審査業務で特許法等を勉強するうちに、法律全般に興味を持ち、将来は特許権侵害訴訟等を扱う弁護士になりたいとう夢を持ちました。審査官としてのキャリアを続けながら、法曹をめざすことができるという観点から、都心にある夜間の本大学院に入学しました。
 1年目は、法律の内容も、その勉強方法も理解し難く、戸惑い、辛いと思うことが多かったです。
 しかし、様々な社会経験を持ち、同じく法曹をめざす少数精鋭の仲間たちと、仕事・勉強の苦労を分かち合いながら、目標まで全力で走り抜けることができました。本大学院の先生方は、個性的かつ魅力的な学者教員、将来の目標にしたい実務家教員であり、仕事をしながら通う我々のために、最大限の工夫と熱意をもって講義・演習をしてくださいました。また、私のような未習者のためには、正規の講義のフォローや復習のため、各科目のチューターゼミを開催してくださいました。
 確かに、仕事をしながら夜間ロースクールに通い、司法試験に合格するのは並大抵の努力では成し遂げられません。ある友人からは、仕事をしながら受かるような試験ではないと言われました。しかし、だからこそ、仕事をしながらロースクールを卒業し、司法試験に合格したという達成感は、何物にも変えがたく、自分の人生にとって大きな宝物となりました。
 今は、弁護士として土日もなく働いていますが、法科大学院時代に、仕事をしながら勉強を続けた苦労に比べれば、何てことはありません。
 本大学院で、夜間で同じく法曹をめざす仲間と、夢に向かって一緒にがんばりましょう。