2019年度修了生の皆様へ:専攻長挨拶

2019年度修了生の皆様

本年度、法曹専攻長を務めさせていただきました、大石でございます。実は私の法曹専攻長としての任期も本年度末で終了しますので、これが私の専攻長としての最後の職務になろうかと存じます。

本来、本日3月28日は、桜の花も眩しい本学東京キャンパスにて修了式が行われるはずでした。各専攻の総代が学長から直接証書を授与される晴れ姿を、修了生の皆様に私の手から証書をお渡しする場面を、その後は皆さんのこれまでの戦場だった504講義室で祝杯を挙げる瞬間を想像しておりましたが、現下の世界的状況の中、かなわぬこととなりました。
ロー・スクール修了者にとって、祝杯を挙げるべき瞬間は9月の司法試験合格発表の日の夕刻であり、修了は単なる通過点に過ぎない。全国の昼間開講の一般の法科大学院の皆さんなら、そう言ってみたくなるのかもしれません。ですが、平日昼間に職業生活をされながら夕刻および休日土曜に当専攻に通われた皆さん(および皆さんを支え続けて来られたご家族、職場の皆様)にとっては、今日のこの日に漕ぎ着けること自体が、並々ならぬことであったと思います。ですから、本日皆様と祝杯を挙げ、まずは本日の門出を、ともに祝いたかったところですが、今や世界規模でこうなってしまった以上、せめてかような形で遠隔挨拶、日没後は遠隔乾杯(!?)させていただくことにいたします。
今後それぞれの目標に向け、それぞれの道を歩まれることと存じますが、折がございましたらいつでも当キャンパスにお立ち寄りください。
それぞれの職業生活と並行して法科大学院の全課程を修了された皆様に衷心より敬意を表しますとともに、当専攻教員一同を代表してお祝いを申し上げます。

2020年3月28日
筑波大学ビジネス科学研究科法曹専攻(法科大学院)長 
大石 和彦

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