- 2000年 筑波大学附属駒場高等学校卒業
- 2004年 慶応義塾大学卒業
- 同年 中央三井信託銀行(現三井住友信託銀行)入社
(不動産流動化セクションを経て2006年より法務部) - 2006年 筑波大学法科大学院入学(2期生)
- 2011年 弁護士登録(第二東京弁護士会)
私は、非法学部出身で、法律については不動産鑑定士という資格の試験の際に民法をかじった程度でした。
不動産流動化セクションにおいて、不動産の評価・調査や契約書の作成といった業務を行なっている中、法律の面白さに気づき、法律を武器にして働きたいと思ったのが、弁護士になろうと思ったきっかけです。いざ入学してみると、会社からの配慮があるとは言え、平日は日中勤務した後に夜法科大学院の授業があり、土曜日もほぼ一日授業を受け、さらにそれ以外の時間で純粋未修という状況で必要となる、授業を理解するための勉強を行なうといった日々でしたので、相当根気が必要でした。それでも、法律を学ぶということの楽しさと、同じような環境で努力している周囲の学生、そして24時間利用可能な自習室といった学校の設備まで含めた環境があった故に、長期間に渡る学習生活を乗り越えることができました。
筑波大学法科大学院では、上記の環境に加え、純粋未修者が法律の基礎を学ぶため、あるいは社会人でも効率良く学習を促進するために、正規の授業における配慮のほか、チューターゼミも充実しており、私のような環境の者を含め、学生をサポートするために必要な最大限の配慮がなされています。このような法科大学院だからこそ、社会人という立場にありながら法曹を目指すという夢が実現可能なのです。
私は1年間の司法修習を経て、現在元々所属していた会社の法務部で勤務しています。業務の内容は訴訟管理や各種法務事項に係る相談が中心で、会社員としての勤務の他、雑誌・書籍への執筆や弁護士として必要な国選弁護活動等も行なっています。
現在は、弁護士としての資格や、法科大学院での学習をフルに活かして、通常の会社員としての視点とは別の視点も合わせ持って業務に取り組むことができており、これも、筑波大学法科大学院での学習あってこそであったと思っています。
みなさんも、社会人でありながら法曹を目指すことは大変なことだと思いますが、それを乗り越えてこそ得られるものがありますので、臆することなく、筑波大学法科大学院で法曹への道を切り開いていっていただければと思います。