2014年3月 立教大学法学部法学科卒業
2016年4月 筑波大学法科大学院未修コース入学
2019年3月 筑波大学法科大学院未修コース卒業
2021年1月 司法試験合格
1.法科大学院入学の経緯
私は大学の法学部を卒業後、都道府県庁に就職しました。仕事で条例や法律を参照する機会が多く、より法律を専門的に学んでみたいとの思いから、法科大学院に入学しました。
2.司法試験対策について
(1)受験1年目(2018年11月~2019年5月)
社会人経験が浅い状態で法科大学院への通学を開始したため、仕事と勉強の両立には苦労いたしました。在学中は大学院の単位を取るので手一杯であり、司法試験を意識するようになったのは、3年生の11月ごろからです。
司法試験まで時間があまりなかったので、択一、論文ともに過去問を中心に勉強しました。チューターゼミにも積極的に参加しました。過去問で出た論点は取りこぼしのないようノートなどにまとめていましたが、やはり勉強時間が不足していたため、2019年の司法試験は不合格になってしまいました。
(2)受験2年目(2019年9月~2020年8月)
受験1年目は答案を書く経験(演習量)が不足していました。そのため、予備校の答練講座を受講し、答案を書く経験を多く積むよう意識しました。答案を書くことは司法試験の直前まで行うようにしていました。また、民法と選択科目(国際私法)の点数がとても悪かったため、この2科目を重点的に勉強するようにしました。さらに、過去問でまだ出ていない論点が出題されてもある程度対処できるように、定評ある演習書や基本書を使って重要論点のインプットも行いました。
試験直前には退職して受験に専念しましたが、受験勉強の多くを働きながら行っていたため、隙間時間を活用するよう努めていました。通勤の行き帰りの電車の中やお昼休みの職員食堂など、まとまった時間を過ごす場所には勉強道具を持ち込み、少しの時間でも勉強するようにしていました。勉強を継続した結果、2020年の司法試験に合格をすることができました。
3.入学を検討されている皆様へ
筑波大学法科大学院の魅力は、先生方がとても親身になって面倒を見てくださること、様々な経歴を持った学生の方と出会えることであると考えています。
筑波大学法科大学院は学生数がそれほど多くはないため、先生方は学生一人一人の顔と名前を覚えてくださっています。私は決して優秀な学生ではありませんでしたが、授業中のみならず、自主ゼミやチューターゼミで先生方にきめ細かくご指導いただき、力をつけることができました。
また、筑波大学法科大学院は夜間の法科大学院であるため、多様な経歴を持った学生の方とたくさん会うことができます。私も法科大学院の3年間でいろいろな業種の同期の方と交流し、自身の視野を広げることができました。社会人の先輩でもある同期の方との出会いは、私にとってかけがえのない財産になりました。
仕事と勉強の両立は大変ですが、筑波大学法科大学院で勉強を続ければきっと良い結果が得られると思います。法科大学院への入学や司法試験の受験を検討されている方は、ぜひ筑波大学法科大学院の入試を受けてみてください。この体験記を読んでくださった皆様のご活躍を心より願っています。