令和7年11月司法試験合格 K.M.さん

2020年 4月 筑波大学法科大学院未修者コース入学
2024年 3月 筑波大学法科大学院未修者コース修了
2025年11月 司法試験合格

  1. 入学の経緯

私は理系科目で大学を卒業し、理系の職業に就きフルタイムで仕事をしていました。労働法に関わることはわずかにありましたが、仕事では基本的に法律を積極的に扱う場面はありませんでした。しかし、どの職業にも言えることですが、少なからず法律との関わりはあるもので、その点を把握した上で働くことができれば、より有意義な役務を提供できると考えました。当初から司法試験に合格することを強く意識していたわけではありませんでしたが、未知の領域に挑戦するという知的好奇心や、純粋に法律に触れてみたいという思いから、未修で筑波大学法科大学院に入学しました。

  1. 学生生活

入学したのが2020年4月でしたので、まさにコロナ禍にあたり、しばらくは大学院の授業が録画のオンデマンド配信でした。個人的には対面授業の方が、緊張感があり授業内容の理解が進むので好ましく思っていましたが、法科大学院の授業に慣れるという意味では、フルタイムで仕事をしていましたので、オンデマンドの方が、自分で無理のないペースを作って視聴することができ、学生生活をスムーズに始めることができたので、結果としてはよかったです。そうは言っても、法律の勉強は難解で、法律用語の意味・使い方、法律文書の読み方・書き方など、日常で用いる文章とは違っているため、授業内容が理解し難く、何回も巻き戻して視聴し、倍近くの時間をかけて視聴したこともありました。
徐々に、対面授業可となる講座も増えていき、教室で受講できると、休憩時間や授業後に先生に質問させていただき、丁寧に回答いただけることで、法律についての理解が進みやすくなりました。当時は、司法試験合格は夢のまた夢といった遠い目標と感じており、平時の授業の受講と期末試験での単位取得が目の前の目標、留年しないで修了することを最優先に考えていました。
1年次、2年次と最終学期の期末試験の結果に進級がかかっているという切羽詰まった状況でした。進級はできたものの、授業と定期試験をなんとかこなすという生活になっており、法律の知識も定着していないばかりか、司法試験に向けた勉強(ゼミなど)も全く実施できておりませんでした。そのため、3年次を2年間にする長期履修をコロナ禍での特別対応で認めていただきました。もっとも、3年次で総合演習科目を受講し始めると、これまた難易度が高く、勉強量を要しましたので、ゼミを含めて司法試験への勉強を開始できたといえるのは、4年目の秋頃になってからでした。
4年目の生活は、3年次を分割できたことから、進級に必要な単位取得や授業の受講については余裕をもつことができ、修了も心配なくできると安心は得ました。しかし、修了後、大学院を離れた後で孤独な勉強環境になってしまえば、司法試験合格からますます遠のいていくことになり、もともと修了年での司法試験合格は難しいと感じていたので、その後の浪人生活でも大学院と繋がりを持つ必要を大いに感じておりました。そこで、受講していたチューターゼミの先生に、修了後も聴講生として継続参加の希望を申し出ると快く受け入れていただきました。大学院の先生方も、修了後にも関わらず自主ゼミに同席いただいたり、受験生活において親切に関わっていただきました。
結果として、修了年は短答試験は合格したものの最終合格できず、翌年の司法試験で合格することができました。私の場合、司法試験受験に関して、純粋未修からの勉強開始でしたが、予備校の講座を受講することもなく、学ぶ場としては筑波大学法科大学院のみで、無事に司法試験に合格することができたことは、先生方の手厚いご指導のおかげだと感じております。

  1. 最後に

私のように法律と縁遠い理系の学歴・職歴の方でも、筑波大学法科大学院の先生方を信じて、合格に必要な勉強に可処分時間を費やすことができれば、まるで別世界に感じる司法試験合格の扉を開くことができると思います。これから入学を考えている方、在学中で勉強されている方、司法試験に合格されて法曹としてご活躍されることを心より祈念しております。