令和7年11月司法試験合格 Y.Y.さん

2023年 4⽉ 筑波⼤学法科⼤学院既修者コース⼊学
2025年 3⽉ 筑波⼤学法科⼤学院既修者コース修了
2025年11⽉ 司法試験合格

1.初めに

私は、企業にて法務担当として勤務しており、企業法務を専門とする弁護士になりたいという志を抱き、司法試験の学習を続けてきました。そのような中、社会人として勤務を続けながら夜間で法科大学院に通学できる筑波大学の入学試験の受験を決意しました。筑波大学の過去問を分析したところ、出題形式は基本的な論点に基づく短い事例問題が中心であることが判明し、この傾向を踏まえて、予備校教材を用いて、問題演習を何周も解いて、基礎知識を定着させるように努めました。
入学試験当日、合格者が約10名と想定されているにもかかわらず、既修者コースの受験生の多さから強い緊張感とプレッシャーを感じながら試験に臨んだことを記憶しています。合格への自信がなく、法科大学院への進学を諦めようと考えていましたが、結果として合格することができ、既修者コースに入学しました。

2.学校生活

私は、会社で勤務しており、終業時刻が18時前であるという時間制約を抱えながら、法科大学院での学びに取り組んできました。この多忙な環境下で最大限の学習効果を得るため、授業の予習よりも復習を中心とした学習戦略を実施しました。
まず、日々の業務終了後、授業時間確保のために可能な限り残業を控えるよう業務を効率的かつ早く処理し、時間を捻出しました。しかし、予習に充てられる時間は極めて限られており、十分な時間を割くことが困難でした。そこで、事前の予習は問題文の概要のみに留めて、授業に臨みました。これは、時間がない中で網羅的な予習を試みるよりも、授業で学んだことを整理する学習に時間を投じることを優先したためです。
この戦略の最も重要な要素は、授業においてソクラテスメソッドを主体的に活用することでした。授業では、事前に問題文のみを確認した状態で臨み、教員に指名された際、その場で条文、基本原理を抽出し、回答を導き出すことに注力しました。その場での思考と回答のプロセスは、一見すると予習を疎かにしているように思えるかもしれませんが、実際には2つのメリットがありました。第一に、限られた時間を授業後の復習に充てることが可能となり、授業で得た知識を十分に整理、定着させるという効率的なサイクルであったこと、第二に、ソクラテスメソッドによる瞬時に考える法的思考力は、司法試験に求められる現場思考などを鍛える上で、実戦的な訓練となったことでした。
私は、この時間制約を逆手に取った戦略が、効率的な学習に結び付き、司法試験合格に向けた更なる学習として、非常に有益であったと考えています。

3.自主ゼミでの学び

私は、入学後すぐに、既修・未修を問わず、司法試験合格という志を同じくする仲間たちとの自主ゼミに参加しました。ゼミ生は皆、非常に優秀で、努力を惜しまない方々ばかりで、司法試験という過酷な学習を通して、切磋琢磨し、お互いを高め合う大切な仲間と出会うことができました。また、自主ゼミでは、各科目の教員による丁寧な答案添削やコメントといった手厚いご支援をいただきました。この恵まれた環境こそが、私の合格を力強く後押ししてくれたものと、心より感謝しています。

4.最後に

筑波大学法科大学院には、司法試験合格へ直結する授業やチューターゼミなど、合格に必要な体制が整備されています。加えて、学生が自主的にゼミを立ち上げれば、教員の方々が惜しみなく協力してくださるという最高の学習環境があります。
私は司法試験合格までの道のりでは、何度も心が折れそうになりました。しかし、筑波大学で出会った大切な仲間や、熱心に応援し支えてくださった教員の方々がいたからこそ、私は最後まで諦めずに、この合格を勝ち取ることができたと確信しています。
最後に、これから司法試験に挑まれる皆様が、見事合格を掴み取れるよう、心からお祈り申し上げます。