令和7年11月司法試験合格 T.S.さん

2024年 4月 筑波大学法科大学院既修者コース入学
2025年11月 司法試験合格(在学中合格)
2026年 3月 筑波大学法科大学院既修者コース修了

1,法科大学院入学の経緯

法学部の卒業の年に法科大学院が始まり、法科大学院1期生として、未修コースに入学し、3年で修了し、翌年から新司法試験を受験しました。しかし、3年連続で不合格、失権し(当時は修了5年以内3回の受験制限がありました)、司法試験の受験をあきらめました。その翌年、予備試験制度が始まるも、短答合格が限度で、論文式試験には合格できず、就職と同時に受験をあきらめていました。
しかし、結婚を機に配偶者からの応援もあり、再びチャレンジしようと法科大学院の受験を決意しました。もっとも、家庭生活の維持が必須と考え、働きながら学習ができる法科大学院を探し、受験、筑波大学法科大学院既修者コースへの入学することができました。

2,学生生活

 ⑴ 入学前

合格発表後、12月に実施された入学前ガイダンスに参加しました。「本格的な学習は来年の4月からだし、ちょっと大学院の雰囲気でも知っておこう」と軽い気持ちで参加しました。その時、その年の合格者の方から、「法科大学院に入学したら本当に忙しいです。また、在学中受験を考えている方は気を付けてください。選択科目を含めて試験科目は8科目。試験まで1年半、つまり72週。1科目10週間もかけられないんです。」という言葉をなげかけてもらいました。
こちらの言葉に危機感を抱き、学習を開始を決意、OB・OGによる入学前のゼミ参加や入学予定者同士で連絡を取り、入学前にゼミを行ったりしました。

 ⑵ 入学後の正課授業

できるだけオンサイトで授業を受けられるように心がけました。しかし、業務の都合等で参加が難しかった時は、オンデマンドでの実施授業が大変ありがたかったです。
在学中受験を考えると筑波大学法科大学院は春ABC夏休み秋ABCというタームがあり、各タームで必ず司法試験科目について論文式試験が実施されるため、テスト対策が大変厳しかったですが、自分の甘さ、不足点を自覚できたり、評価され励みになるなど、自分の達成度を定期にチェックすることができました。
また、授業において指名された際の先生とのやり取りは、事案の分析・法的視点の正確性・自分の至らない点を確認することができ、自分の実力が向上していくのを実感することができました。

 ⑶ チューターゼミ

OBOGが実施してくれるチューターゼミは、少人数での実施のため、自分の試験問題に対するアウトプットの表現が採点者に伝わるのか、自分の用意した論証のどこに不正確な理解があるのか、問題文の事実をどう使うのか、などを随時確認でき、試験に受からない要因をあぶりだすのに有意義でした。

 ⑷ 自主ゼミ

学習が間に合わずすべてに参加できなかったのですが、司法試験の過去問を解く自主ゼミは過去問答案作成の強制の契機となりました。

 ⑸ 同期、クラスメート

同じ目標に向かって努力する同期、クラスメートの存在には大変助けられました。より理解が深まるような鋭い質問で授業の解像度が上がったり、また自分と異なる解答とその思考過程のおかげで自分の誤った理解に気づかされたりなど多くのことを学べました。
また、授業外でも相互に励ましあったり、有益な情報の交換したり、勉強のつらさの愚痴(?)をこぼしあったりしたことは、試験までの間に不安定になりがちな精神に安心感を与えてくれ、自分の大きな支えとなり、そのために試験を乗り越えられたと思います。

3 筑波大学法科大学院への感謝と司法試験の受験を考えていらっしゃる方へ

 ⑴ 筑波大学法科大学院への感謝

まず、受験を応援し、支えてくれた家族に感謝です。
そして、先生方には感謝と畏敬の念を抱かずにはおれません。先生方のオリジナルレジュメのおかげで、表層的な理解だったものが根本から理解することができました。そのおかげで、試験本番でも多くの人がぱっと答えられないであろう問題を見ても、「あっ、ここが聞かれているんだな」という気づきを与えてくれたように思います。私の知る限り、ここまで実力を高めてくれるレジュメはないと思います。そして、そのレジュメも毎年司法試験の出題実績を踏まえて更新、さらには私たちの理解度に応じて新作されていて、本当に学生のことを考えてくれていると感じています。
またOBOGの方の存在にも助けられました。試験直前に自信を失いかけた時、「頼ってください」と声をかけてもらいました。その言葉に甘えて答案添削をお願いしたところ、忙しい中、すぐに添削して返してくれ「十分実力があるからがんばって」と勇気づけてもらい、これで不安に押しつぶされそうな時期をのりこえることができました。本当にありがたかったです。

⑵ 司法試験の受験を志される方へ。

司法試験の受験を考えると、予備試験、法科大学院というルートがありますが、予備試験に合格しても、法科大学院を修了しても合格することができないことがある試験が司法試験です。
私の多数の不合格の経験上、司法試験の学習を続けて行くに際して、努力の方向性を間違えてしまう「落とし穴」が多くあるように思います。
筑波大学法科大学院の先生方は、受験に苦しむ多くの学生に寄り添い、ご自身の受験の経験を踏まえて、そのような「落とし穴」に陥らないように様々な取組みをしてくれています。そして、苦しむ学生が助けを求めて「甘える」ことを歓迎してくれています。

筑波大学法科大学院に興味を持たれた方は、是非入学して、大いに「甘えて」合格を勝ち取っていただきたいと思います。