令和7年11月司法試験合格 K.T.さん

2024年 4月 筑波大学法科大学院既修者コース入学
2025年11月 司法試験合格(在学中合格)
2026年 3月 筑波大学法科大学院既修者コース修了

これから司法試験を受験する方へ、具体的に以下の3点をお伝えします。

1.「刑法」短答試験は、穴埋め問題・パズル問題は後回し

令和7年の「刑法」短答試験では、冒頭に穴埋め問題・パズル問題が出題されました。この解答に私は時間をかけすぎ、時間切れとなり、最後4問ほどが未解答になりました。幸い、刑法の足切り点数が低かったので、短答不合格は免れました。穴埋め問題を1問解答する時間で、通常問題が3問解答できます。時間配分を考えれば、『穴埋め問題・パズル問題は後回し』です。「定石とおりではないか」と言われそうですが、大切なことだからこそ、定石になっているのでしょう。

2.短答試験の準備は早めに着手

司法試験の難所の一つが、短答試験と論文試験が同時期に実施されることです。このため、論文試験対策に追われ、短答試験の準備が疎かになるかもしれません。しかし、短答試験の対策勉強をすれば、①基本知識の定着がはかれ、②論点の把握に役立ち(短答問題では、論文試験に出題されてもおかしくない論点も出題されます。)、③論文試験の記述力がアップします。短答の問題文は、判例の要約や、規範・判断枠組みに利用できるフレーズの宝庫です。論文をどう書いていいか迷う人は、短答問題のフレーズを真似しても良いでしょう。なるべく早い時期から、短答試験の準備に着手することをお勧めします。

3.論文試験の過去問10年分を解く

令和7年の論文試験の傾向は、①「誘導」が詳細であり、②多くの小問が出題されたことです。したがって、①「誘導」に従い解答し、②小問が多くても、時間切れをおこさないこと(途中答案にしないこと)が大切です。そのために必要なスキルは、近年の論文試験の過去問を制限時間内で解答することで取得できます。「過去問と同じ論点が出題されることはないから、予想問題を解いた方が良い」との考え方にも一理あります。しかし、この考え方の前提にあるのは「既に論文試験の記述力を有している」ことです。司法試験において、科目内容の理解と記述力は別物です。まだ記述力が足りない方は、訓練して取得するしかありません。そのための王道が制限時間内で過去問を解くことです。私見では、10年分くらいを解き、「出題趣旨」と「採点実感」を熟読して、自分が書いた答案には何が足りないのかを考察すれば、合格に必要な記述力が取得できます。