司法修習の事前課題や,修習中の起案においては, 裁判所の書類様式に従うことが求められます。 見た目は非常にシンプルなのですが,マイナスインデントがあったりして, スタイルとして定義するのはなかなか難儀な作業です。
稚拙ながら,私が作成したテンプレートファイルを以下の通り公開しておきます。 OpenOffice.org や LibreOffice で使用できます。 ご自由にお使いください。
kian_template.ott (16.2KB)
Windows 環境で,LibreOffice を使用しているものとして説明します。
ダウンロードした.ottファイルをダブルクリックすると,新規文書の作成画面になります。
[F11] キーを押下すると,「スタイルと書式設定」が表示されます。 下のプルダウンメニューから「ユーザ定義のスタイル」を選択してください。 「レベル1〜5頭書」「レベル1〜5本文」が表示されるはずです。 これが起案用のスタイルです。
「レベル1頭書」が「第1,第2,……」という最上位の見出しに対応します。 レベル2は「1,2,……」,レベル3は「(1),(2),……」,以下同様です。
「レベル1本文」は最上位の見出しに従属する本文テキストです。 レベル2以下も同様となります。
メインウィンドウにテキストを入力して, 「スタイルと書式設定」から任意のスタイルを選びダブルクリックします。 すると自動的に見出し項番とインデントが設定されます。
長々説明するより実際にいじってみる方が早いと思いますので,色々試してみてください。 段落頭の1字下げなど,面倒なことは勝手にやってくれるようになっています。
なお,スタイルにショートカットキーを割り当てておくと生産性が格段に上昇します (「ツール」→「カスタマイズ」→「キーボード」)。キーボード操作に慣れている方はぜひどうぞ。 私はレベル1頭書を [Ctrl]+[1],レベル2頭書を [Ctrl]+[2]……とし, レベル1本文を [Ctrl]+[Shift]+[1]…… としました。
アウトラインレベルを跨ぐと,番号付けがうまくいかないことがある。 右クリック→「番号付けを新しく開始」で回避可能。
LibreOffice の標準機能により PDF に出力する際, 「グリッド線を印刷しない」設定にしていても背景のマス目が表示されてしまう。 「書式」→「ページ」→「行数と文字数」→「グリッド線を表示する」をオフにすることで回避可能。