沿革・特色

社会人を主な対象とした、夜間の法科大学院

1.目的と特色

 筑波大学のおけるこれまでの社会人教育の経験から,情報化が進展し法に基礎をおく透明なルールの支配する社会へと移行しつつある今日、多くの社会人、特に企業法務担当者、弁理士・公認会計士や税理士などのほか、官庁において政策立案に当たる公務員などの実務経験者が、法曹資格を取得できる機会を強く求めていることを実感しています。また、雇用の流動化が進みつつある中で、社会人が働きながら良質の法学教育受けて法曹資格を取得できるならば、キャリア転換を目指すであろうと見込まれる社会人は、今後ますます増加することが予想されます。このように社会人の法曹資格取得に対する潜在的需要は、企業や官庁などの側からも、社会人個人の側からも、きわめて大きいと推測されます。
そこで、筑波大学においては、これまでの社会人法学教育の豊富な経験と実績を生かして、キャリア転換を目指す社会人のための夜間開講の法科大学院を設置し、それによって社会的な需要に応え、大学院における社会人教育に常に先鞭をつけてきた筑波大学としての社会的な責務に応えたいと考えています。
そのため、法律学全般について質の高い、司法実務に密着したオールラウンドな教育を行うことを基本とし、グローバルビジネス、知的財産、社会保障などの分野における最先端の授業科目をそろえて、高度に専門性を有する法曹の育成を目指します。

2.設置場所

 もっぱら社会人を対象として夜間に開講する法科大学院であることから、都心で働く社会人が容易に通学することができるように秋葉原駅前の秋葉原ダイビル内に設置しています。

3.入学定員など

 1.入学定員36名
 2.社会人を主たる対象とします。
   (学部・学類の卒業生の入学も可能です。
          出願資格については、こちらを参照してください。)
 3.教員組織は、16名(実務家教員は5名)
 4.修業年限など  
a【修業年限】3年で修了することを原則とします。標準修業年限は3年です。
   (一定の要件を満たせば4年の長期履修が認められます)
b【修了要件】
    【平成19年度以前入学者】
     95単位(内訳:必修68単位、選択必修10単位、選択17単位)、
     且つ、最終学年時の成績について、到達度確認制度(GPA)の1単位
     当たりの平均成績値が1.50以上
    【平成20年度入学者】
     95単位(内訳:必修70単位、選択必修25単位)。
     且つ、最終学年時の成績について、到達度確認制度(GPA)の1単位
     当たりの平均成績値が1.50以上
    【平成21年度以降入学者】
     95単位(内訳:必修72単位、選択必修23単位)。
     且つ、最終学年時の成績について、到達度確認制度(GPA)の1単位
     当たりの平均成績値が1.50以上
c【学期】3学期制(授業期間4月〜7月、8月〜11月、12月〜3月)。
d【授業時間】火〜金(18:20〜21:00)は1日2時限。土(10:20〜13:00,13:45〜
   17:50)は5時限。週13時限となります。1時限は、75分の授業時間となります。

4.収容定員及び在籍者数(22.4.1現在)

  【収容定員】120名
  【在籍者数】1年生 53名(未修者53名)
          2年生 28名(未修者28名)
          3年生 51名(未修者51名) 計132名