活躍する修了生 Vol.2

弁護士 小林正和さん 「ドイツ・ミュンヘンでの留学・研修生活」(2008年3月修了)

 私は、筑波大学法科大学院を修了後、前職の特許庁審査官から知的財産法を専門とする弁護士に転身し、2016年7月から2年間、所属する中村合同特許法律事務所から支援を頂いて、ドイツのミュンヘンにて留学・研修をさせて頂きました。今回、修了生の1人として、ご報告の機会を頂きましたので、皆様にご報告させて頂きたいと思います。

kobayashi01 1年目は、マックスプランク研究所等が提供する「ミュンヘン知的財産法センター」のLL.M.を修了しました。EU及び米国の各知財法・競争法を必須科目とし、ライセンス等の実務に即した選択科目もあり、更に、修士論文が修了要件であるため、かなり充実した(過酷な)プログラムでした。世界中から集まった学生たちは、年齢に関係なく、自分の新たな可能性・専門性を求めてドイツで学び、より良い仕事を見つけようとしています。仕事と学業を交互に積み重ねながら、自らの専門性を模索し、キャリア・アップを図るドイツのシステムは、社会人経験を前提に法曹の育成等をめざす筑波大学法科大学院の理念と通じるところがあります。新たな法体系を、しかも苦手な英語で学ぶことは、非常に大変ではありましたが、法科大学院で教えて頂いた勉強方法を一貫して実践し、過酷な勉強量を要求されたにも関わらず、何とか乗り切ることができました。

kobayashi02  2年目は、ミュンヘンにある特許事務所ないし法律事務所3か所でインターンとして研修をさせて頂きました。ドイツの弁護士に様々な疑問をぶつけ、日本法を基礎とした自分の考え方と同じ点や違う点を見出しながらドイツの法実務を学んでいくという研修は新鮮です。一方で、筑波大学法科大学院で学んだとき、研究者・実務家の先生方に色々とご教示頂いた際、自分の考えと同じで納得できたり、自分の考えと異なり納得できなかったりした頃を思い出し、何か懐かしくも感じました。
 皆様も、筑波大学法科大学院修了後、更なるキャリア・アップを図るべく、留学をご検討されては如何でしょうか。米国留学も良いと思いますが、特に、知財法や競争法を勉強されるのであれば、ミュンヘンをはじめとした欧州への留学はきっと素晴らしい経験になると思います。
 最後になりますが、留学に際し、途中でチューターを辞めることになったにも関わらず、法科大学院の先生方からは暖かいお言葉を頂くとともに、大塚章男先生からは留学のために必要な推薦文を頂戴致しました。心より感謝申し上げます。