本専攻修了生による平成29年度司法試験合格者座談会

平成29年10月1日東京キャンパスで実施

司会・聞き手:森田専攻長

K 6期修了生・未修者
I 7期修了生・未修者
S 8期修了生・未修者
新川政広 今期修了・既修者
樋口淳: 今期修了・未修者
F: 今期修了・未修者
※ご本人の希望で匿名および実名としております。

司会:本日はお忙しい中お集まりいただき,ありがとうございます。それでは,自己紹介をお願いします。
K:5年前修了し,5年目,4回受験して合格しました。
I:4年前修了し,受験4回目で合格しました。
S:3年前修了し,受験3回目で合格しました。
新川政広さん:私は既習者で今年修了し,受験1回目で合格しました。
F:私は3年休学し,今年修了し,受験1回目で合格しました。
樋口淳さん:私は今年修了し,受験1回目で合格しました。
司会:今日はどうぞよろしくお願い致します。議題に沿いまして,進めていきたいと思います。

1.法科大学院を目指した動機・筑波大学法科大学院を選んだ理由
司会:表題について,お一人ずつお聞かせください。
I:私は弁理士をしていますが,知財に関する訴訟に関わることが何回かあり,その時に弁護士と一緒にやると,技術的な部分については関われるんですけども,実際の訴訟の戦略とか,そういうことはわからなかったので,もっと訴訟に主体的に関わっていきたいという思いがありまして,法科大学院を志しました。筑波を選んだ理由は,仕事を続けながらということで,合格,実績がある筑波に行きたいと思いました。
K:Iさんと同じですが,私も特許事務所で弁理士として勤めてまして,ある程度訴訟には触ることが出来るので自然に法曹の資格に目が行くことになり,そういったことで入学を決めました。選択肢としては,仕事は辞められなかったので筑波大学くらいしかなかったというところです。
新川政広さん:私は所謂旧試験撤退組で,大学卒業前後で旧試験を何回か受けて論文で落ちていましたが,1回保険会社に就職して法務を10年くらいやっていました。そうこうして結婚して子供がうまれて,この子を海外で育てたいと思ったものの,なにも先立つものというか保険もなしでいきなり出るのもどうかなと思ったので,弁護士資格を取ろうと決断しまして法科大学院を目指しました。筑波大学を選んだ理由は,目標として出来るだけ短期で,費用と労力をかけずに合格するという目標がありまして,筑波大学は既修者コースが出来ているということと,働きながらも通える,学費も安いというところで筑波大学を選んだ次第です。
S:法科大学院を目指した動機というのは,私の職場は法務省の出先機関ということもあって,法律に携わることが多いという意味で法曹はカッコイイというイメージがあったんでそういった憧れから目指したところが1番大きいのではないかと思います。筑波大学法科大学院を選んだ理由というのは,仕事を続けながら司法試験を目指すとなると夜間の大学院となり,国立なのはここだけでしたし,学費的にも,大学のイメージ等のトータルで考えたときに筑波大学が1番かなと思ってこちらに進学しました。
F:僕は皆さんと違ってもっと実利的な感じで,簡単に言うと,銀行に入って30何年勤めると大体肩を叩かれるんですね。そのときに再就職先をいろいろ紹介してもらうんですけど,その選択肢として弁護士という仕事を考えて,それで法科大学院を受験した,と。実際に願書を出したのは,学費の関係もあって,ここと東大のローにも出しました。ただ,東大のローの試験の直前に金融庁の方の転職の内定が出ましたので,そうすると夜間しかない,ということでそちらは受験しませんでした。実際に金融庁に行ってみると地方に飛ばされまくりで,ここに来られないという事で休学届を出して,3年間経った段階で決めようと思いました。結局3年経った段階で,自分でこれからいろいろやっていけるこちらの方が,3年間失業することにはなるけれどその先がある方が面白いと思って決めた,という次第です。
樋口淳さん:私のバックグラウンドは公認会計士をやっております。司法試験の勉強を始めた理由は,弁護士にも検察にも裁判官にも実は興味が無くて,司法試験自体に興味がありまして,30代を間近に控えて,やはり若いときに何か形に残るものが欲しいなと思って,あと勉強が得意だったものですから司法試験もいいかなと思って,自己満足目的で受けました。それが主たる目的です。あと,父親の影響を受けてまして,父親が大学の教授をやっていて定年がなく,自分で線を引けるのですが,会社員ですとどうしても65歳とかが定年になってくるので,生涯現役という意味で,専門職はいいかなと思ったところです。筑波を目指した理由は,ひとことにいうと環境作りです。予備試験1本で独学でというのは精神衛生上よろしくないですし,勉強する上で1番大事なモチベーション作りが難しいと思ったので筑波に入りました。
司会:ありがとうございました。

2.入学後の勉強時間の確保と勉強の仕方の工夫
司会:次は実際に入学してからの勉強時間の確保や勉強の仕方については,昼間部の学生に比べて皆さんお仕事があるという方々が多いので相当時間の確保と時間はかなり工夫をされていたと思うんですが,いかがでしょうか。
樋口淳さん:まず量という意味では,僕は1週間30時間を目標に勉強していました。大学の授業も含めてですね。メインは休日が大体1日7×2の14時間で,平日は2時間から3時間を×5日という流れです。私は暗記を大事にしていたので細切れの時間を有効活用,例えば移動時間,あと直前期,最後1年などは会社のトイレで,受験生であればするべきだと思っていたのでそういうこともしていました。暗記の時間は細切れの時間で活用するとして,社会人は30時間がマックスですので,質を確保しなくてはいけなくて,かなり負荷をかけた勉強をしていました。例えば答案練習であれば,2時間で解くところを1時間半で解くとか,暗記をすごい高速でするとか,質をあげる努力は怠りませんでした。
司会:樋口淳さんは今年修了されて,1回目で合格されたということですが,そのためには,質量ともに今おっしゃられた程度の勉強をしていかなければいけないという考えでしょうか。
樋口淳さん:正直言うと,私は未修で入ったのですが,私は純粋未修ですので,入学前にどうしても1年間助走期間っていうものが必要だと計画していました。それで僕は予備校の基礎講座を入学前に1年間で一通りまわして,そこでインプットを完了しました。
F:先程申し上げた通り,私の場合は、時間は他の方と違って全日制とおなじくらい,家庭サービスを除けばありましたので,平日は朝ご飯食べてからここへ来て,地下の自習室で目標を10時間くらいにしてやってました。そういう意味では時間はありました。ただ,さっき樋口淳さんが言ったように暗記の話が出たんですけども,正直言って記憶力がかなり落ちてました。多分同じようなやり方をしても論証とか,覚えられないだろうなと思ったので,僕としては全体図をつかんでから,そこに文章パッチワークではめていこうということで,最初にまず2年生までの教科書を全部買って,それを2回くらい見て各科目の概略,関係性をとかをつかんだうえで,今度はTKCの基礎力養成テストというのが確か2~3000問あるんですけど,それを解いてみて個別の結論だけ覚えて,そのうえで,その論証パターンを,こことここはこう違うからここだけ変えて覚えればいいとか,そんな形で何とか覚えていきました。論証も予備校で抜き出したものに加えて,特に刑事系が1番重かったんですが,W先生,M先生に直してもらったところなんかを起案ベースに,論証パターンの中で,それを訂正しながら積み上げていって、縮小コピーしたやつを20数ページになったんですけど,それを持って電車の中で読んでいたりしました。
司会:Fさんは,聞くところによると択一試験が非常に得意だったと聞いているんですけども,暗記等の関係ではどうだったんでしょうか。
F:択一が得意だっていうのは,全体図を覚えたっていうせいもあるのと,TKCの基礎力養成テストが何回も同じのを繰り返してくれるので,あれを全問正解するまで2000いくらをつぶしたということ,全体図を覚えているつもりなんで,多分同じ問題が出たら似たような思考をするんで,逆に言うとそこで間違えたものだけ覚えていくと,つまり,全部まともに覚えるんではなくて概略をつくってそこで流して,ひっかかったものだけを覚えるという感じでやってました。そういう意味で択一はおかしいなって思うところを感覚でひっかかるようになったということだと思います。
S:入学後の勉強時間の確保ということですが,元々住んでいたところが世田谷区だったんですが,職場と学校どちらに行くにも1時間くらいかかってしまうので時間が勿体ないということで,勉強時間確保するために1年生の秋に大学から徒歩5分くらいのところの6畳1間のアパートに引っ越してきました。引っ越してきた後は,仕事以外は大体この大学にいて,家には寝に帰るだけで,大体ご飯食べるのもここで,夜ご飯も9時くらいになると駅前のスーパーで安くなったお総菜を買ってきて,戻って来て休憩室で食べて,また勉強するという姿が目撃されていたと思います。勉強の仕方の工夫というものは特にないのですが,時間がないということで基本書を頭から丁寧に読んでいく時間もないしそれは効率的な勉強だとも思わなかったので,過去問のアウトプットを中心に,答案を書いて,M先生とかアカデミアのI先生とかチューターのT先生に答案をどんどん送って見てもらって,添削を受けてまた書いて覚えるというのと,あと自分の中でそれなりに書けたというレベルを覚えて,添削を受ける事で反省して更に高いレベルにもっていくというようなことをしていました。
司会:今のお話しですと,答案として何を書かなければいけないのかというところから,勉強の工夫をしていったというところになるんですかね。
S:おおむね,そのような感じですかね。
司会:Sさんの場合は,修了されて3回目で合格されたということになるのですが,修了後の勉強では何か工夫されていたことはあるのでしょうか。
S:修了後に職場を某大学の公共政策大学院に通うことを目的に自己啓発休業をとっておりまして,その某大学の大学院も修了はしましたが,その大学院の入学を際して実家に戻って家族のサポートを受けながら,腰を据えて勉強することができたというのが1つと,その通っていた某大学の法科大学院生との自主ゼミに参加したり,予備校の答練に参加したりしたという意味で,その辺は工夫したと思います。
司会:ありがとうございます。では,新川政広さん。
新川政広さん:まず入学1年目なんですけども,1年目はほとんど大学院の授業以外は勉強時間が取れなかったです。仕事と育児の負担が大きくて,ほとんど授業についていくのがやっとでした。このままでは到底司法試験には受からないと思いまして,入学した年の年末で会社を辞めました。その後は大体朝の9時までに家事育児をやって,ここに11時頃に来て,夜の9時くらいまで勉強をやって帰るというような,大体10時間くらいが平日で,週末は予備校の答練や,家族と一緒にいてリラックスするという時間という形で,淡々とした形でした。
司会:新川政広さんは既修者ということですので,仕事をやめられてからの受験勉強の期間は1年半くらいですかね。1年半くらいを毎日10時間くらい勉強していたということでしょうか。
新川政広さん:そうですね。週末はそこまでしてなかったですが,会社を辞めたころから答練をしていました。
司会:それでは,Kさんいかがでしょうか。
K:在学中のことは大分前で忘れてしまっていることも多いですが,入学早々にロースクールの授業以外に3時間は毎日勉強しなさいと先生に言われて,3時間やってる人もいましたが,私は寝ないとダメなんで10時ころに帰宅して12時くらいまでしか勉強をできないので,平日は大体2時間くらいで,基本的に予習に充てていました。筑波の学生はみんなモチベーションが高いというか,真面目で優秀な人が多くて,授業中に指名されてすらすら答えられるので,焦ったりして,極端に置いて行かれない程度には予習をしないといけないなと思いまして,在学中はそういう勉強をしていました。ただ,局所的に予習はしますが,◯◯入門とかいう程度は読んで全体像を把握しておいた方が良かったのかなとは1年目なんかには思いました。修了する前はリーマンショックの後でしたが,修了してから今度はアベノミクスが始まって,すごい忙しくなってしまって結局平日は2,3時間の勉強時間を確保するのがせいぜいというような状況で,だからというのではないけれども,少し時間がかかってしまいました。
司会:Kさんの場合は,修了後に司法試験5回目で受かったわけですが,最後の年で何か工夫したことはあるんですか?
K:司法試験の4回目は仕事が忙しくて願書を出し忘れてしまって,5回目という最後の機会で受かりました。結局3回不合格になっているので,不合格のループにはまっていたのもあって,1回スキップが確定したので時間がそれだけとれたので,やり方を,過去問を中心にするようにして,ある程度の期間をとって計画的に5回目は受験できたので,怪我の功名みたいなことで結果的に何とか最後滑り込めたという感じです。
司会:1年半くらいの長期的な計画をたてられたということですかね。
K;そうですね。忙しかったんで,3月くらいに予備校の過去問答練みたいなのが通信であったので,それに申し込んで実際に答案を書き始めたのは5月くらいからです。だから1年くらいのスパンで,過去問を何回書こうとか決めて,試験の2,3日前にようやくそれが終わって,不合格の期間のときよりは比較的計画的に勉強ができたと思います。
司会:ありがとうございます。それではIさんお願いします。
I:私も在学中は仕事と家庭とで,なかなか時間が取れなくて,移動とか昼休みとかそういう細切れの時間と,あとは授業の1時間くらいで,合計2時間くらいがせいぜいというところでした。卒業後は,学校に行かなくなった分時間が増えまして,大体3時間くらいはやっていたと思います。その勉強の仕方は,卒業後は出来るだけ夜早く寝て,早朝に起きて朝のうちに集中して勉強するということをやっていました。
司会:IさんもKさんも弁理士をされていて,今事務所を経営されているということですが,経営者ということで,通常のサラリーマンの方とは違って,より仕事に重きを置かないといけないこともあろうかと思いますが,勉強時間は毎日2時間くらいは確保することができていたということでしょうか。
I:受験期間中にボスが引退して,経営者という立場になりましたが,最初は全部を把握するのにいっぱいいっぱいで全く勉強ができない時期もありましたが,ある時期から身が持たないと思いまして,そういう風に割り切るようにしてからなんとか確保できるようになりました。
司会:お二人は弁理士ということですから,選択科目の知的財産法に関してはほとんど勉強時間はとらなくても点数としてはとれたのでしょうか。
I:普段はまったくやらずに,この試験の1ヶ月前に,1週間くらいやればどうにかなるかな,というところでした。
K:私は試験に受かったのが相当昔のことなので,試験制度なんかも違っていて,知的財産法は2科目,特許と著作権と,特許の方はやってたんですけど,著作権はちゃんと勉強したことがなくて,私は商標方面の仕事で,特許も全然触ってなくてですね,知らない科目ではないので,それなりに時間は節約できたかなとは思うんですけども,結構勉強しなければならなかったというのはあります。
司会:では,次の議題に移らせていただこうと思います。

3.筑波大学法科大学院における,良い点,改善をしてもらいたい点

司会:まずは,Kさん,いかがでしょうか。そういうのをやっていただきました。筑波に限らないかも知れないけど,社会人なので色々融通効かせてくれると計画もできて助かる,というか,柔軟な対応なんかも良い点だったと思います。
司会:今チューターゼミの話が出ましたので,チューターゼミの話に絞って,皆様方にお話しを伺いたいと思いますが,チューターゼミはご利用されていましたでしょうか。
I:いくつかは出席しました。
司会:本日お集まりいただいた合格者6名のうち4名がチューターゼミを活用されていたということですかね。
S:主に商法と環境法でチューターゼミを使っていました。会社法,商法については,S先生のゼミがより実践的な検討の内容だったので有用だと思って参加していました。
F:僕の方は1年生の頃からいろんなゼミに出させていただきましたが,3年になって詳しいご指導いただきまして,特に答案について,いろんなコメントをいただきました。特に会社法のS先生は細かいところまで,答案の書き方というわけではなく,考え方とか,三段論法の使い方とか,細かい点までやっていただいてすごく助かった覚えもあります。
司会:S先生の話が出ましたが,私も一度S先生のゼミを傍聴させてもらったことがありますが,司法研修所で指導している事実の意味づけについてもお話をされていて,法科大学院から司法研修所への橋渡しという意味でも非常に優れた指導をされていた印象がありますね。
新川政広さん:私は,自分一人で勉強するというのが今までずっとそうだったんで,チューターゼミは利用しませんでした。
司会:チューターゼミ以外に本学の良い点,悪い点はいかがでしょうか。
樋口淳さん:良い点は生徒の質が良くて,環境がいい点。改善してもらいたい点は,ひとえに生徒の負荷を下げること,課題とかはいらない,と。課題ですね。大学院の先生で生徒のためを思って,負荷をかければかけるほど,僕は合格率が下がると思います。質問がきたら,その時に受け答えする。そういうスタイルの方が良いと思いますけど。
司会:今のは重要な点なので皆さんにも聞いてみたいと思いますが,Kさんは在学中に予習を中心に,元々法科大学院は予習を中心に,ということがうたわれていた部分もあって,この辺りのところはいかがでしたか。
K:そこは結局予備校ではないので,司法試験には直結しないなとは思いつつ,やることは確かに多かったです。例えば課題があって,それを成績に考慮してくれるということで,どちらかといえば私はそれで救われるというか,科目によっては途中で2,3回あってそれを積み重ねていってクリア出来るというところもあったんで,そこは人それぞれじゃないかと思います。
F:今の点でいくと,僕も基本的に予習型で,時間をかけて何かつくってこいというのはちょっと負担ではありましたね。それが試験に直結しないのであれば,というのはありました。1番いいなと思ったのは,チューターゼミ以外にも,2014年度に入った皆さんに声をかけていただいて,相当いろいろな先生のところを回って教えてもらって,そういった意味でも先生には許容していただいて,私は倒産法だったんですけども,K先生なんかはゼミもやってないのに,個別に指導してもらいました。そういう意味で言えば,先生方が熱心で,やる気があれば付き合って下さるというのは非常にすごく有り難いなと思っています。あと,3年間休学したので,休学の制度はフルに活用させていただいた,逆にいうと,その制度がなかったら途中でギブアップしていたかも知れないですし,その1番の受益者だと思います。
S:私は色々大学とか大学院に行きましたが,他の大学院に比べて課題が多いというわけではないと思いますので,社会人だから特別扱いしてくれというのもどうかと思いますので,大学院の課程としてはこんなもんかなと思っているとこともあります。ただ,紙媒体でレポートを提出するというのが基本になっているのはどうかな,とは思います。忙しい社会人ですので,メール提出というのを基本にしてもいいんじゃないかなと思います。
新川政広さん:良い点は,環境がいいですね。そこにプールがあって,リフレッシュできる。刑事系は良かったですね。司法試験にも役立つ情報があったと思います。逆に民事系はいまいち,ただ,商法3はきつかったけど良かったです。あれをできるなら司法試験も解けるだろうなと。
司会:ありがとうございました。

4.合格後の進路,後輩・今後の入学者への助言

司会:最後の,皆様から,合格後の進路,後輩や今後の入学者への助言がありましたら。
I:私は,引き続き知財関係の仕事を弁護士になってやってきたいと思っています。後輩への助言ですが,仕事と家庭の両立は大変だと思いますけども,トライする価値のあることだと思いますので,是非興味があればやってみて欲しいと思います。
K:私も同じく,知財方面の弁護士ということでやっていきたいですが,あとは10人くらいの規模の事務所所経営といったところも後々学んでいきたいなと思います。後輩への助言ですが,特に修了後に関しては仕事を頑張り過ぎちゃうっていうか,言い方を変えると仕事に逃げがちというところが筑波の学生にはあるようですので,そうならないように頑張っていただきたいなと思います。
新川政広さん:進路は修習に行き,弁護士の資格をとろうと思います。事務所にとってもらえれば3年くらい行きたいなと思っています。その後は未定です。後輩への助言は,私は家庭持ちで仕事を辞めてますから,かなりリスキーで精神的にも追い込まれたのであまりお勧めはできません。本当に時間がどうしても取れなくて短期で受かりたいという場合は背水の陣としてやってみる価値はあるかな,と,受かった今だから言えるかもしれませんが,そう思います。
S:合格後の進路は未定です。職場から一旦退職しないと修習には行けないと言われて,ちょっと悩んでいます。今訴訟関係の仕事をしていますので,行政訴訟を学びつつ,弁護士法5条の資格を満たして弁護士資格を得るという方法もありますし,一旦退職して修習に行くという方法もあります。私の職場は法務省の出先機関ということで,一旦副検事になって検察官を目指すという道もありますので,主にその3つで悩んでいるところです。後輩への助言は,井の中の蛙にならないように,どんどんアウトプット中心の解答を書いて,合格者や先生に添削を受けて,吸収していくというのがいいのかなと思います。過去問は蓄積もかなりの数があるので解くのをためらっていては終わらないと思います。
F:司法修習の申込みはしたので,今最高裁に上申書を出せと言われているところです。採用していただければ司法修習にいって,この年でどっかの事務所に雇ってもらうっていうのは無理だと思うので,自分でなんとか出来るかどうか,アカデミア法律事務所のY先生に相談しながらやっていこうと思っています。後輩への助言は,年寄り流に,少し記憶力が衰えていてもなんとかなるんで諦めることはありません。これだけです。
樋口淳さん:合格後の進路は,こうみえてサラリーマン気質が強くて,しかも今まで会社の1人で会社に配慮いただいた中で受験生活が成り立っていたので,少なくともこの先数年は今の会社に勤めて,どこか区切りのタイミングができたところで,理想は3年後くらいを目処に司法修習に行こうと考えています。後輩への助言は,モチベーションを維持することとか,受験生としての自覚を強くもって何をするかを考える,そういった部分です。テクニカルな面でいうと,みんな合格者の共通点は,アウトプットをどこかのタイミングで重点的に修得すること,1番は予備校の答案練習を受ける事,時間内に解けるという訓練をすることですね。僕からのメッセージとしては,司法試験というのは一発勝負で僕は一言で言うと半分はギャンブルとしての側面が強いと思っているので,本番の精神力,あとは運のつかみかたというか本番独特の雰囲気が流れているのでその雰囲気,展開に乗る,そういった運とか一発勝負に求められるスキルというのを僕は重視していて,そういったところも参考にしていただければと思います。
司会:本日はお忙しいところ,6人の合格者の方にご参加いただきました。どうもありがとうございました。

以上

※注) 以下の写真の掲載についても、ご本人の了承を受けております。

平成29年度司法試験合格者・樋口淳さん(平成28年度修了生)

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